こんにちは。ワーママ あい です。
このブログは「偏食対策」をテーマにしていますが、「偏食児が絶対食べるレシピ」や「幼児に必要な栄養」の話ではありません。我が子の偏食に背を向けたことで地獄を味わった私が、そこから這い上がった経験で学んだ「偏食児との向き合い方」をお話しします。
親も子もイライラせず、楽しく食事をすごすために、我が家ではこのようなことを実践しています。
「台所育児」=「料理のお手伝い」をはじめた理由
「台所育児」=「料理のお手伝い」とは
「台所育児」とは、子どもと大人が一緒に台所で食事作りをすることによって、「子どもの生きる力」を伸ばす手法のことです。
もちろん、「包丁」「火」なども使います!
手指が鍛えられることはもちろんなのですが、「親の話をきちんと聞く」ことが大事になってくるので、社会性が身につくこともメリットにあげられます。
親とのコミュニケーションが必要不可欠になるので、忙しくてなかなかお子様と話す時間が限られているママにとっても有効な時間です。
1歳ごろから始めても問題ないと言われています。
我が家では「お手伝いして~」とお願いすると娘が張り切って台所にやってくるので、
「台所育児=料理のお手伝い」と捉えて実施しています。
ただ、時間がない中で平日の夕方に実施するなんて考えられないママもいるでしょう!笑
ですが、我が家はそれでも実施しています。
我が家がはじめた理由
その理由は、お手伝いをしてもらった方が我が娘はご機嫌だからです!
夕食作りのときって、おとなしく待てないんですよね・・・。そしてどんどんイライラがつのる。笑
なので、我が家では一緒に料理をした方が楽ちんなんです!
我が家が「台所育児」をはじめたきっかけ
そもそも我が家が「料理のお手伝い」を始めたきっかけは、「栄養不足で保育園を休みまくった」ことでした。
うちの子は離乳食時から偏っています~笑
母が作る渾身の離乳食はほぼ「ぺーっ」としてたので・・・、ほぼレトルトの離乳食を使っていますし、工夫をしても全く食べませんでした・・・。
そして成長するにつれ「お菓子」にひかれて野菜やご飯なんて口にも入れない!!!
昨日は食べたけど今日は食べないなんてことも複数あり。
食べられるものが少なくなっていき、工夫しても食べず、イライラする毎日・・・、結果どんどん諦めていく日々でした・・・笑
仕事も忙しく旦那のフォローもほぼなくワンオペでしたので、私自身余裕が全くないのを言い訳に、外食も多くなり、娘は「フライドポテト」ばかり食べていました・・・(笑)
案の定、栄養がとれていなかったからなのか、感染症や熱など保育園を休むことが多発。
そのため、どうにかこの状況を回避しなければと思って購入したのが、「スロージューサー」でした。
そして「スロージューサー」をきっかけに、「野菜や果物に触れること」が増え、娘自ら興味を示していたので、「食を触らせること」=「台所育児(料理のお手伝い)」をすることにしました。
エルサシェフは料理も上手なんだよ!
ワーママでも平日にできる「台所育児」の内容
我が家では「食に楽しく触れること」を目的として、簡単に、そして平日の夕食時でも実施できる内容にしています。
そこで娘にお願いしている「料理のお手伝い」の内容をまとめます。(3歳後半から4歳前半)
料理のお手伝い① 食材を洗う!
1つ目は、「食材の洗浄」です。
こんなんじゃ満足しない子もいるかもしれません(笑)
ですが、いろんな感触のものを触ることは刺激的なようで、最初は嫌がりながらも徐々に楽しめるようになりました!
私は極力楽しそうに食材を洗うことを心がけています。笑
その成果なのか、未知のものは触らなかった娘でしたが今ではいろんな食材を洗えるようになりました!
洗う食材
実際洗ってもらっている食材は、様々です。
ジュースの食材である「にんじん」「りんご」などの硬いものはもちろん、最近では「なめこ」「ゴーヤ」「うどん」などの新感覚な感触の食材も洗ってもらっています。
うどんなどの火を通した後の熱いものは、一度母が簡単に冷ましてから洗ってもらうようにしています。
種取
もちろん、ただ洗うだけではなく種取もしてもらいます。
ピーマンやゴーヤ、オレンジなど、種があり、手でとれるものはお願いしています。
「食材洗浄」は母にも優しい
幼児に一番おすすめなのは断然「食材洗浄」。だって・・・
洗うだけなので、隣にいるなら目を離せるし、ソワソワやイライラポイントも少ない!
しいていうなら、水が出しっぱなしになったり、服がびしょびしょになったりしますが、その程度はご愛敬としています笑
料理のお手伝い② 混ぜる!振る!
2つ目は、混ぜたり振ったりすることです。
ドレッシングだったり、きゅうりとタレをあえるだけだったり、調味料の量が多少おかしくても美味しく仕上がる内容にしています(笑)
「ふりかけ」は手慣れたもので、自分でテーブルに食材を持って行き、シャカシャカ振って朝から作っています!
料理のお手伝い③ 盛り付ける!
3つ目は盛り付けです!
サラダや簡単な野菜のおつまみなどは自分でお皿に盛り付けてもらうようにしています。
うちの子は野菜をほぼ食べません!サラダも食べません!
ですが盛り付けてもらってます。笑
いつか食べてほしいなという母の想いです。笑
ただ自分が作ったサラダは完食まではいかずとも少しは食べてくれるので、「自分の食べる量だけ盛り付けて」とお願いをして作ってもらっています。
結果▼▼
見ておわかりでしょうか・・・。
エルサのはレタスは少な目でチーズとカリカリオニオンをたくさんのせたよ!
母のレタスのおおさ笑
料理のお手伝い④ ハサミで切る
今回の紹介の中で一番難易度が高い「ハサミ」。
娘は大人のキッチンばさみで食材を切ってもらっています。
ハサミは2歳から!
我が家では子供用のハサミを2歳から使用させています。
折り紙を切ることから始め、「椅子に座って良い姿勢で・前を向いてハサミを使う」を必ず守らせるようにしました。
守れないときは使わせませんでした!
結果、3歳ごろには多少目を離しても、上手にハサミを使えていたので、大人のキッチンばさみでもチャレンジしてみました。
ちなみに我が家のキッチンばさみは貝印さんのキッチンばさみ。
外れるので丸洗いできて衛生的。
外れるタイプなので子供には危ないかなと思いましたが、一度も使用中に外れることもなく使えています!
ハサミで切る食材
ハサミで切る食材は、「小さい」「柔らかい」というような切りやすい食材にしています。
ちなみに、イカげそも切ってみました!
ちょっと硬くて切りづらかったですが、楽しそうに実施していました。
どうしても台所に入れたくないとき
我が家は娘が毎日やる気満々で手伝てくれますが、どうしも台所に入れたくないもあります。
例えば、揚げ物を作っていたり、母が疲れで無性にイライラしているときなど笑
そんなときは、ダイニングテーブルでできることをお願いしています。
それでもどうしても台所に入りたいと言われたときは、今日は危なくてエルサがケガをしたらママ悲しいから、テーブルでやってくれると嬉しいな」と伝えることで、しぶしぶ納得してもらっています。
3つの解決方法を上手にサポートするための、もうひと工夫
ここまで解説した、子どもが「食材を見よう、触ろう、食べよう」を上手にサポートするための、もうひと工夫を紹介します。
「なりきり声掛け」
その名も「なりきり声掛け」です!!!
「食材」か「ぬいぐるみなどのお気に入りのもの」になりきって、お喋りをしてください!!!
警戒心が解けるのか、ママが声掛けするより効果的です。(まあ、ママ本人なんですけどね笑)
これは小学生くらいになると通用しないかもしれないですが・・・、小さい子には問題なし!笑
ちなみに現在4歳児の我が娘も、「食べたくな~い」と言っているものも、食材とお喋りをすると警戒心がとけるのか、「触ったり」「食べたり」することもあります!
私が同じことを通常のトーンで言っても食べないのですが、声のトーンを変えて食材やぬいぐるみをパペット替わりに喋らせると食べるんですよね・・・。
言ってることは同じなんだがな笑
大人の心への効果も
実はこの声掛け、大人の心にも余裕を持たせるために大事なことです。
いつも通り「触ってみて」「食べてみて」というと、どうにかして「触らせないと」「食べさせないと」と肩に力が入りがちです。
ですが、何かに「なりきる」ことで、心を穏やかにして対応ができる気がしています。
これは食事の時だけではなく、他の場面でも応用できます。
我が家は休日も基本ワンオペなので、「ぬいぐるみ」は常に連れていき、ぐずる娘にイライラしそうな私の代わりに、優しくなぐさめたりできています。もはやぬいぐるみは家族。笑
「なりきり」の心理的効果
実際に、「なりきり」は心理的な効果があるのか、同じく「なりきり」の「パペット」の効果を調べてみました。
特に幼児には効果的なようなので、ママの心の余裕を持つためにもぜひお試しください!
「料理のお手伝い」のメリット
幼児の「お手伝い」は大人にとっては一種の修行(笑)
本音を言えば手伝いにはなりませんからね。笑
たしかに手間にはなるのですが、それ以上のメリットを感じています。
メリット① 子供が上機嫌に!
娘は今のところ「遊び感覚」で楽しく取り組んでいます。
そのため、実施前までは母が夕食を作る時間はぐずったり、お菓子を食べたがったりしましたが、一緒に夕食をつくることで楽しい時間に変わりました!
メリット② 母の夕食作り時のイライラが緩和
子供が上機嫌になったおかげで、母の夕食時のイライラも落ち着きました!
もしろん料理もスムーズにできるわけではないので、ずっとニコニコできるわけではありませんが、我が家の場合は待ってもらっているよりも楽です。
何よりも、特に平日は保育園に預けているので娘とゆっくり向き合う時間もありませんが、夕食を一緒につくる時間が向き合う時間になったことも良かったと思っています!
メリット③ 「感触遊び」で脳を刺激
「感覚遊び」とは視覚・触覚・聴覚・臭覚・味覚といった、五感を使った遊びのことで、保育園や幼稚園でも実施をされていると思います。
「粘土遊び」が代表格ですね。
「料理のお手伝い」でもこの「触感遊び」につながる体験ができていると感じています。
例えば、単に食材を洗うだけでも子供にとっては刺激です。
「なめこ」のようなねばねばしたものに触れたり、ピーマンの種を指で取ったりする程度でも十分「感触遊び」になっています!
私は粘土が大嫌い。
絶対家でやりなくないので、食材に触れることで「感触遊び」をさせています。
「感触遊び」には、指の動きや感覚、発想力や想像力を高める効果も期待できるとのこと、ただの「食材洗浄」程度でも、子供にとっては成長のための大事な作業になるんです。
メリット④ 食べられるものが増える
「野菜を洗う」だけでも、今まで食べられなかったものが食べられるようになったりします。
例えば我が家は「ブロッコリー」です。
保育園の先生でさえ、「ブロッコリーだけはどうしても食べてくれないんです」とお手上げだったブロッコリーが、自分で洗っただけで食べられるようになりました!
正直拍子抜けでした・・・笑
でも自分で調理することがきっかけとなって食べられることもあるんです!
子供に続けさせる工夫
やはり子供はすぐに飽きます(笑)
保育園の帰りですのでもちろん疲れてやりたくない日もあるでしょう。
正直、毎日やらなくても良いかなとは思っているのですが、明らかに一緒に料理を作った方が上機嫌なので、疲れた日は椅子に座って塩をかけてもらうなど、簡単なことを実施してもらっています。
毎日楽しく実施してもらいたいので、我が家では「お手伝いシール手帳」を作りました!
料理の手伝い以外にも、お掃除などの手伝いをしたらシールを一枚プレゼントしています!
そして専用のシール手帳に貼っています。
最初は市販のシール手帳を活用していましたが、今は100円ショップで買ったダイアリーを活用して好きなシールを張ってもらっています。
現在は「ダイソー」で購入した100円の「DIARY BOOK」に、貰ったシールを貼ってデコレーションをしています!
そして、中に貼るシールは貰ったシールなど、様々な種類をかき集めて毎日楽しく選んでいます。
寝る前に、今日のお手伝い内容を娘と振り返り、実施した数のシールを選んで貼ってもらっていますよ。
短い時間ですが、この時間も娘と向き合う貴重な時間になっています。
シール欲しさにお手伝いをたくさんしようと自分で考えて提案をしてくれます!
それもまた考える力につながるので良いことだなと思っています。
たくさんシール貼りたいから頑張ってるの~!
まとめ
今回は、「平日でもできる料理の手伝い」を紹介しましたが、大した手伝いではないなとお思いではないでしょうか(笑)
大した内容でなくても、我が子は楽しく実施することができています!
偏食にどこまで役立つかはわかりませんが、「食を楽しむこと」にはつながっています。
何よりも、忙しくバタバタしがちな平日も、短時間ですが親子でコミュニケーションをとれるきっかけにもなりましたので、我が家は実施してよかったです。
いろんなものを食べてくれるきっかけになりますように!
ママは皆忙しいく、心の余裕がなくなりがち。
そして「偏食」はもちろん日々子供の悩みが尽きないと思います。
だからこそ、短時間でも我が子と接する機会を作って夕食時間も楽しみませんか!?
この記事が少しでも参考になると嬉しいです。
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